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清涼院流水(せいりょういん りゅうすい)
略歴
清涼院流水. (2008, 11月 27). Wikipedia,. Retrieved 01:17, 12月 29, 2008
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清涼院 流水(せいりょういん りゅうすい 1974年8月9日 - )は、日本の推理作家。自称「大説家」。本名は金井英貴(かないひでたか)。兵庫県西宮市出身。筆名の由来は「清涼飲料水」より。
甲陽学院高等学校卒業。高校在学時、田中芳樹の『銀河英雄伝説』に影響を受け、『夢幻天空絵巻』というファンタジー小説を執筆。登場人物が数百名にのぼるこの架空歴史小説が、『JDCシリーズ』の構想のもととなった。
1993年、京都大学経済学部経営学科に入学。この頃から主にミステリを執筆するようになる。綾辻行人や麻耶雄嵩らを輩出した京都大学推理小説研究会に所属し、そこでJDCシリーズ最初の短編となる『黒猫間の犯罪』を発表し、この作品が研究会の間で好評だったため、以降毎年のようにJDCの短編を発表していたという。なお、この当時はまだ「JDC」という言葉は存在しなかった。そして同年の秋、『ジョーカー』のプロトタイプとなる原稿用紙700枚の作品『華没』を完成させる。この作品は「ミステリの総決算」を目指して作られたが、「研究会最大の問題作」と評され、そのことを巡る論争の結果、流水は研究会を脱退。
1995年、阪神・淡路大震災によって実家が全壊。故郷の惨状を目の当たりにしたこの経験が、当時執筆途中だった『1200年密室伝説』やデビュー後の『カーニバル』の設定、そして自身の人生観に大きく影響を及ぼしたという。
そして1996年、完成させた『1200年密室伝説』をメフィスト賞に応募。これが第2回メフィスト賞受賞となり、『1200年密室伝説』は『コズミック 世紀末探偵神話』と改題した上で刊行され、流水は小説家としてプロデビュー。東浩紀や斎藤環などからリファレンスされた。
2001年1月1日、大学を中退。これにより、「21世紀初最初の京都大学中退者」になったと自称する。
2006年はデビューからちょうど10周年という記念すべき年で、記念ごとの好きな流水らしく、今まで作品を刊行してきた各出版社(講談社、幻冬舎、角川書店、徳間書店)から、各社一作ずつ、10周年記念作品を発表する予定である(ただし、流水がデビューした9月から数えているので、2006年9月~2007年8月の期間中にそれぞれ刊行される)。第一弾を角川書店から発表した。
2007年、講談社BOXにて、『パーフェクトワールド What a perfect world!』が刊行。講談社BOXの企画「大河ノベル」の第一弾で、12ヶ月連続で毎月1冊、刊行された。流水の他には西尾維新、島田荘司(2008年~)らがこの企画に参加している。
また、講談社BOXでは流水の名を冠した新人賞「流水大賞」の募集を開始。作家歴わずか10年、しかも30代の若さで賞が創られるのは異例。
なお、清涼院流水先生の作品は、小説ではなく「流水大説」であります。
関連リンク
- セカイイサン
- 乳酸菌院涼(!)さんが運営する清涼院流水先生とJDCの探偵、ピラミッド・水野のファンサイトっぽいものらしいです。
読んだ作品リスト
JDCシリーズ
- コズミック - 世紀末探偵神話
- ジョーカー
- カーニバル
- 彩紋家事件